神奈川県川崎市にあるFujitsu Technology Parkを訪問し、富士通における量子コンピューティングへの取り組みについて研究員の方からご説明いただきました。本体である2cmの量子ビットチップを宇宙空間より冷やす希釈冷凍機は275cmもあり、大きく美しい量子シャンデリアの姿に生徒たちは感激していました。
また、量子ビットチップの実物を電子顕微鏡で見ながら、回路や素材などのさまざまな工夫をわかりやすくご説明いただきました。難解な量子の分野ですが、生徒からの質問にも丁寧にご教授いただき、量子コンピューティングへの理解が深まりました。
社会課題の解決に大きく役立つ期待値の高い量子コンピューティングですが、実用化にはまだ多くの課題があり、特にエラーによる精度低下の改善にはソフトウェア技術が重要であり、当面はエラー緩和アルゴリズムなどによる精度の向上やエラー訂正技術が必須であるとのことでした。
情報システム部では、今後も興味関心の高い最新技術を学びながら、社会課題の解決に役立つソフトウェアに必須のプログラミング技術の習得に向けて全力を尽くします。
富士通の皆さまには、お忙しい中教育活動へのご協力心より感謝申し上げます。