私が「高校生にとって大切だ」と思うことが三つあります。まず、たくさんの成功体験をすること。次に、それと同じぐらい失敗体験をすること。そして、その失敗から立ち直る経験をすることです。
社会に出れば誰もが多くの失敗や挫折を経験することになります。その時、高校時代の大小さまざまな挫折の経験とそこから立ち直った経験が、逆境を乗り越える力になります。ですから高校時代には、失敗や挫折を恐れず、目標に果敢に挑戦する積極的な高校生活を送ってほしいと思っています。
もう一つ付け加えるとすれば、それは、仲間と協働して何かをつくりあげたり成し遂げたりする経験をすることです。リーダーシップ、フォロワーシップ、コミュニケーション力などを育てる協働の経験は、キャリア教育の視点からもとても重要です。日々の授業だけではなく部活動や学校行事なども、自らの成長の場として大切にしてほしいと思います。
勉学、ものづくり、スポーツなどさまざまな分野で高い志をもって努力する生徒が集う愛工大名電は、どこにも負けない「学びの宝庫」です。一人一人の生徒が校歌に謳う「はるかなる星」を目指して、自分自身の可能性に力一杯挑んでもらいたいと願っています。
愛知工業大学名電高等学校
校長 荻原 哲哉